My life is my message.

サンフランシスコに、フィッシャーマンズワーフという海に面した名物スポットがある。

「漁夫の波止場」の名の通り、かつては漁船が多数停泊し、海産物の水揚げの場であったが、今はレストランや土産物屋などがある観光スポットとして賑わっている。

以前そこを訪問した時に、マハトマガンジーの銅像があり、そこに「My life is my message」と書いてあった。カンジーは非暴力を貫き、インドを独立に導いた有名な政治指導者である。この言葉をみて、なぜか心を揺さぶられた。「My life is my message」を直訳すると、「私の人生が私のメッセージである」。多くの困難を乗り越え、インドを独立に導いた人生は、大変な苦労があったと想像するが、その人生そのものが、彼がメッセージとして伝えたかったことだったと思う。歴史を見ると、多くの活躍した人たちの人生から我々は学ぶことが多いが、それは彼らがその生きざまを通じて、我々に伝えてきたことでもある。

自分自身もこうした生き方ができればと思うが、煩悩の塊で生きてきたもので、とても

 そのようなメッセージを発することはできない。しかし、私のまわりの小さなコミュニテイーに対しては、例えば家族や友人という単位であっても、自分がどんなことをしてきたかは、あとに残り、それはある意味で自分のメッセージになるのであろう。また「自分の中には、自分を見ているもうひとり自分もいる」とすれば、彼にどんなメッセージを送ればいいのであろうか。そう考えると、「自分のメッセージは何か」と考える。 「あなたの伝えたいメッセージは何か」それを考えてみることも大事なことではないかと思う。「My life is my message」。この言葉を残した、ガンジーは改めて偉大な人だと感じた。